相談するタイミング=思い立ったら行動をしなければならない理由=
家族、ご主人様の為に生きてきた真っ直ぐ生きてきた女性が
「弁護士や探偵」に相談等という「行動に移すタイミング」を逃してしまい、八方塞がりになってしまった例です。
結婚生活20年。
共働き。
子供は既に独立。
3年前のある日からご主人の仕事からの帰宅時間が急に遅くなった。
役職などに変化はなく理由を聞いても「このご時世だから残業くらいある」と素っ気なく返事されるだけ。
掘り下げようとするとあからさまに不機嫌になるため、それ以上のことは聞けない日々が続いた。
ただ、今まで家族割等の理由で家族全員が同じキャリアの携帯電話にしていたのに、「キャリアも変え」「メーカーも変え」その上「肌身離さず持ち歩く」事が目に付くようになった。
それとなく尋ねてみても「職場ではやっている機種だから」「仕事からの連絡がたまにこっちに入るから」と説明された。
仕事用の折り畳み携帯電話は別で持っているにも関わらずだ。
そのときはそういうものなのかと軽い気持ちで考えてた。
それからひと月も経たないうちに、リビングのテーブルの上に置いてあったスマートフォンからLINEの着信音が鳴った。
夫はリビングのソファでうたた寝をしており、寝る前にテーブルに置いてあったたままにしていたため、とっさに「仕事の連絡だったら大変」と思い何気なく画面をのぞき込むと明らかに仕事関係ではない内容のメッセージが「女性と思われる名前の相手」から送られてきていたのがポップアップで見えた。
一瞬、時が止まったように感じ、息を吞む自分が分かった。
悪いとは思いながらも、「何もなければ良い」と思いながら、素早くスマートフォンを拾い上げ、急いでキッチンへ移動した。
まだ機種を変えて日は浅く、設定方法などがわからなかったのか画面はロックされておらず、その女性とのやり取りを閲覧することは可能だった。
『ダメだ』とわかっていながらも内容を見てしまった。
そこには『男女の仲へ発展していると思われる二人の仲睦まじいやり取り』があった。
頭が真っ白になり、そこから数日間は抜け殻のように過ごした。
朝起きて朝食を作り、洗濯をしてから出勤。
帰ってきたら洗濯物を取り込みながら掃除を行い、何時に帰るかわからないご主人の晩御飯を作った。
スマートフォンはそのあたりからロックがかかるようになり閲覧ができなくなっていた。
何も言い出すことができず、誰にも相談することができず月日が経ち、半年前からご主人は昔のように夕方過ぎの時間には帰宅するようになっていた。
女性との関係は終焉したのだろうか。
ある日突然、主人から離婚を言い渡された。
離婚の理由は「もう子供も独立したんだしお互い好きなことをして生きよう。」当たり障りのないものだった。
結婚してもうすぐ30年。
財産分与と雀の涙ほどの慰謝料で片付けられるのは嫌だったので拒否をした。
すると数日後、精神内科の診断書を持って再び主人から離婚を迫られた。
「君のDVで僕の精神状態はボロボロなんだ」
「別れてくれないなら調停することになる」
身に覚えがないことだったので感情的になって反論すると「そういうところだよ」と冷たく言われた。
それから離婚なんかできるものかと『DV』について少し調べ身震いした。
今の法律では『可能』であるとのことだ。
自分も数年前から主人の浮気の疑いが原因で、精神的につらい時期がずっと続いたにも関わらず、証拠も何も無いためその点は問い詰める事も出来ず、やるせない気持ちでいっぱいだった。
ここで初めて「主人の浮気」を元に訴えることに出来ないか弁護士に尋ねる事に決めた。
初回の30分は無料で相談できる初心者には有難いところだ。
しかし、弁護士から言い渡されたのは「証拠がないなら財産分与してもらえるだけ有難いですよ」との言葉だった。
当然、私にとっては意に反したものだった。
理由はシンプルに「証拠が無いから」との事だった。
浮気で訴える(調停を起こす)のであれば、「確たる証拠がなければ」負けるのは原告側の責任であるとの事。
「疑わしきは~」という、素人の私でも聞いたことがある一文も聞かされたため、理解せざるを得なかった。
「過去の浮気なので可能かどうかわからないけど探偵さんに証拠が集められるか聞いてみては?」とアドバイスをもらったので、出先から探偵会社を検索し、片っ端から連絡をした。
返事はどこも「過去の浮気の証明は非常に難しいです。何か少しでも証拠はありますか?」と聞かれ、「メッセージのやり取りを目撃した。」と伝えても
「勝手に見たメッセージは違法になる」
「それでは無いに等しい。」
と跳ね返された。
「現在もその女性と関係が継続しているかの調査は可能」と提案は受けたが、既に女性との関係は終わっているはずなのでお断りした。
その後、家庭裁判所から「離婚調停」の申し立てが起こされたとの封書が届き、この先の人生に絶望して目の前が真っ暗になった。
何が間違っていたのか今でもわからない。
2 解決策
(1)ただただ「自分で解決しようとした事」が一番の間違いでございます
医療界もよく言いますが「生兵法は大怪我の基」でございます
「専門家は様々な修練や研修、自己研鑽を経て専門家になっている」ため、見ている視界や方向性が全く違います
それはいわゆる「3人寄れば文殊の知恵」という諺とも似通った意味になるかと思います。
一人で抱えたところで「その追い詰められた状態」を「可哀そう」「やはり妻が大事だ」と思ってくれるご主人は「既に過去のもの」なのです
(2)離婚を言い渡すのは「不貞腐れて」「離婚するふり」等で行われる行為ではありません
絶対に「強い意志」と「誰かとやり直す確約」が無い事には、「よほど奥様が不倫でもしていない限り」はありません
男性が「それぞれの人生を~」等と言う理由で「熟年離婚を考える事自体」あり得ない考えでございます
女性はいくつになっても「一人で生きていく強さを持っている」生き物です
翻って「男性は何歳になってもさみしがり屋」なため、「わざわざたった一人になる理由」は絶対と言って良いほどあり得ません
したがって「熟年期」に「奥様側に落ち度がなく」離婚を言い出すのは「既に意思が固まる理由」があり、その理由は「女性が絡んでいる可能性が高い」と思って頂いても過言ではありません
ですので「相手方に浮気の兆候が出た時点」で一度相談をするべきであり、その時点であれば「少なくとも」証拠を得ることで「配偶者が被る社会的・経済的不利益」を「浮気相手との第二の人生の楽しさ」等が「上回る事がない」ため、
まだやり直せる
可能性があります
(3)ただ、それであったとしても、少なくとも「2度目の浮気」が無いように「相手女性はしっかりと制裁」する必要はあります。
そうする事で「二度目」の可能性が生じたときに「配偶者が本件を思い出し」「自ら手を引く」事を選択してくれる可能性が高いためでございます。
また、遅くとも「離婚を言い出した時点」では、絶対と言って良いほど「証拠を得る行動」に出るべきです
一方が離婚を申し立てた以上、決着は感情論ではなく、法律を絡める必要が出てきます。
「証拠がなければ被告人の有利に」が原則である以上、「裁判官や弁護士の視点」での証拠が必要になります
そこに「民法770条」に定める「不貞行為」が存在する可能性があるのであれば、「まずは第三者」から見て「浮気が存在するように見えるか」を確認し、その上で「探偵に証拠を得てもらえるよう」に相談するプロセスを踏むことをお勧めします。
(4)もちろん「違法収集証拠」とならないよう、
①自身での調査=ストーカー行為
②スマホを許可なく見る=不正アクセス禁止法違反
に問われる事は、周知の事実かと思います
まるで、証拠を出すことで自首するようなものでございます。
そもそも「配偶者を騙してでも」「配偶者を悪者にしてでも」離婚したい配偶者がいるのであれば、
ツッコミどころがある証拠
を出されたとて「弁護士が気づいてくれる」ため、労せず証拠を「除外」する事ができます
※平成27年大阪高裁で判決が出た「離婚裁判」で「勝手に相手のスマホを見て」「追尾した夫」が「妻の不貞行為があった」にも関わらず、侵害した権利の程度が大きいという理由で「被害者側である夫が慰謝料200万を支払う」という判決があります
なによりも「被害者が被害者で入れる」のは、「最初から最後までルールを守ったときだけ」でございます
まずは、「法律の専門家」「証拠を得る事を警察等の公的機関で訓練」してきた人間が集まる「たくみ探偵興信所」にご相談くださいませ