思い立ったら行動をしなければならない理由
家族、ご主人様の為に生きてきた真っ直ぐ生きてきた女性が
相談などの行動に移すタイミングを逃してしまい八方塞がりになってしまった例です。
結婚生活27年。共働き。子供は既に独立。
3年前のある日からご主人の仕事からの帰宅時間が急に遅くなった。
役職などに変化はなく理由を聞いても「このご時世だから残業くらいある」と素っ気なく返事されるだけ。
掘り下げようとすると怒り出すため、それ以上のことは聞けない日々が続いた。
ただ、携帯電話から今まで興味がなかったスマートフォンに変え、肌身離さず持ち歩く様子が続いた。
「仕事からの連絡がたまにこっちに入るから。」と説明された。
仕事用の折り畳み携帯電話は別で持っているにも関わらずだ。
そのときはそういうものなのかと軽い気持ちで考えてた。
それから、ひと月も経たないうちにリビングのテーブルの上に置いてあったスマートフォンの無料SNSアプリの着信音が鳴った。
ご主人がリビングのソファでうたた寝をしていたのでテーブルに置いてあったため、「仕事の連絡だったら大変」と思い何気なく画面をのぞき込むと明らかに仕事関係ではない内容のメッセージが女性から送られてきていた。
一瞬、時が止まったが素早くスマートフォンを拾い上げ、急いでキッチンへ移動。
まだ、スマートフォンに変えて日は浅く設定方法などがわからなかったのか画面はロックされておらずその女性とのやり取りを閲覧することは可能だった。『ダメだ』とわかっていながらも内容を覗いてしまった。
そこには『男女の仲と発展している二人の仲睦まじいやり取り』があった。
頭が真っ白になり、そこから数日間は抜け殻のように過ごした。
朝起きて朝食を作り、洗濯をしてから出勤。
帰ってきたら洗濯物を取り込みながら掃除を行い、何時に帰るかわからないご主人の晩御飯を作った。
スマートフォンはそのあたりからロックがかかるようになり閲覧ができなくなっていた。
何も言い出すことができず、誰にも相談することができず月日が経ち、半年前からご主人は昔のように夕方過ぎの時間には帰宅するようになっていた。
女性との関係は終焉したのだろうか。
ある日突然、主人から離婚を言い渡された。離婚の理由は「もう子供も独立したんだしお互い好きなことをして生きよう。」当たり障りのないものだった。
結婚してもうすぐ30年。財産分与と雀の涙ほどの慰謝料で片付けられるのは嫌だったので拒否をした。すると数日後、精神内科の診断書を持って再び主人から離婚を迫られた。
「君のDVで僕の精神状態はボロボロなんだ。別れてくれないなら訴える。」
身に覚えがないことだったので反論すると「そういうところだよ。」と冷たく言われた。
それから離婚なんかできるものかと『DV』について少し調べ震撼した。
今の法律では『できなくはない』とのことだ。
自分は数年前から主人の浮気が原因で精神的につらい時期がずっと続いたにも関わらずやるせない気持ちでいっぱいだった。ここで初めて浮気で主人を訴えることに決めた。
そこで初めて、弁護士に相談した。初回の30分は無料で相談できる初心者には有難いところだ。
しかし、弁護士から言渡されたのは「証拠がないなら財産分与してもらえるだけ有難いですよ。」
と意に反したものだった。「過去の浮気なので可能かどうかわからないけど探偵さんに証拠が集められるか聞いてみては?」と
アドバイスをもらったので出先から探偵会社を検索し、片っ端から連絡をした。
返事はどこも「過去の浮気の証明は非常に難しいです。何か少しでも証拠はありますか?」と聞かれ、「メッセージのやり取りを目撃した。」と伝えても「それでは無いに等しい。」と跳ね返された。
「現在もその女性と関係が継続しているかの調査は可能」と提案は受けたが、既に女性との関係は終わっているはずなのでお断りした。
絶望して、目の前が真っ暗になった。
何が間違っていたのか今でもわからない。