元営業社員の素行調査
相談者:60代男性(代表者)50代男性(取締役)
対象者:30代男性(営業部社員)
相談内容
はじめまして、福岡県糟屋郡で伝導体関係の会社を経営している者です。
実は、当社の営業社員の一人について「情報漏洩」や「横流し」に関する情報があり、真相を確かめるべく探偵の方に素行調査を依頼しようと思い、ご相談に伺いました。
その営業社員というのが、当社の新規開拓から顧客管理を任せていた人物です。
その社員が、急きょ何の前触れもなく退職すると言い出したのです。
その時点では何の疑いもなく、退職届を受理していたのですが、退職後、懇意にしている取引先の社長から「おたくにいた営業の人、辞めてからうちに名刺持ってきたよ?同じ業種で他者に行っているみたいやね?大丈夫?」と言われました。
顧客情報を持って辞め、他社で活用している可能性が考えられます。
この様な状態ですが、相手から顧客情報を使わないように訴え出ることと、それを元に採用した相手方企業に損害賠償などを請求するためには、どうしたら良いのでしょうか?
調査結果
依頼者から、対象者に関する情報を入手。
それらを元に、自宅からの尾行を開始したところ、現在の職場については、名刺で渡している通り「福岡市南区」に会社を構える同業他社であることが判明した。
その後、営業先を追尾・確認したところ、依頼者から事前に入手していた「既存の取引先」のみに対する営業を行っている様子を確認する。
よって、依頼者と協力の上、対象者の訪問先からのご協力を仰ぎ、「営業訪問時の会話」等を聴取した結果、依頼者の既存顧客に対し、「依頼者企業内部の人間でなければ知りえない情報」を流し、その点と現在の職場における商品の差別化を説明し、顧客獲得をしようとしていることが判明したものである。
3週間にわたり、素行調査を実施した結果、当該日程における訪問先は全て依頼者企業側の既存顧客であり、対象者が管理・営業活動を行っていた企業に限られることが判明した。
お客様の声
長期間・長時間にわたる調査ありがとうございました。
おかげさまで、弁護士を交え、顧客情報の流用を認めさせるに至り、また、相手方企業もそれを条件に採用した事が判明しました。
協議には時間がかかりましたが、こちらが揃えるべき証拠を全て握っていることから、裁判等にはならず、こちらの言い分が全て通る内容で決着するもようです。
顧客情報の管理の重要性を知る勉強代と思い、今後はこの様な事がないよう、情報管理を徹底したいと思います。
ありがとうございました。